マイクロ法人運営:1期目決算・申告(翌期に向けて実施すること)

マイクロ法人

「全体総括・所感」からの分割記事です。

法人税の納付が完了したら、翌期に向けて必要なことを忘れずに実施する必要があります。

参考にしたサイト

全力法人税の方は以下が参考になります。

freee申告の方は以下が参考になります。

翌期に向けて実施したこと(体験記)

申告・納付後に翌期に向けて、私の場合は以下を実施しました。なお、あくまでも私の体験記ですので、どれが該当するかは人によると思います。

会計ソフトの年度締め

会計ソフトを年度締めします。私はfreee会計を使っているので、上記リンク先の手順で年度締めしました。

なお、年度締めすると取引の一覧表示等で前期のデータが表示されなくなりますが、検索条件として当該年度に発生したもののみを表示するようになっているだけなので、その検索条件をなくせば前年度の仕訳等も表示されます。(前年度の仕訳等を参照するためだけに一度締めた年度を巻き戻しする必要なし。)

申告ソフトの年度締め

必要に応じて申告ソフトの年度締めをします。freee会計について上記リンクを参照したところ、

3. 次年度の決算が終わったら、申告書を繰り越します(※)。

(※)freee申告は次年度繰越ができます。基本情報や前期分の繰越の転記作業を減らし、次年度はより効率的に申告書を作成できます。

https://www.freee.co.jp/ctaxguide/taxfiling/carryforward.html

と記載があったので、このタイミングではなく、次年度の決算が確定したタイミングで実施するのがよさそうです。(私は決算確定前にやってしまいましたが、次年度分を一度削除して、改めて「繰り越して作成」することはできそうです。)

還付金受取後の仕訳

還付金がある場合、申告から1ヶ月後くらいに申告書に記入した還付金受取口座に振り込まれます。(e-Taxおよびはがきでも案内ありました。個人で確定申告したときと同様でした。)

私の場合、前期の分配金受領時の源泉所得税の仕訳で未収還付法人税等の勘定科目で仕訳しており、決算確定時点でこの勘定科目が資産の部に記録されていました。(本来は納税なのか還付なのかは期末にならないとわからないので、配当・分配金受取時は「仮払法人税等」にしておき、期末の決算時に「未収還付法人税等」に振替するのがよいのかもしれません。2期目からはそうしようと思います。)

還付金が入金された日付で以下の仕訳を切りました。

日付借方貸方
還付金入金日銀行A100,000未収還付法人税等100,000

以下が参考になります。

前期末に前払費用、長期前払費用と振替していた仕訳を、実際の費用へ再振替処理

以下が参考になります。

上記サイトによると、会計処理のタイミングとして以下の3パターンが記載されており、どれでもよいようです。

前払費用を計上するのはいつのタイミングですればよいのでしょうか?
結果的には、支払時、決算時、どちらでもよいということになります。

原則としては、次の流れとなります。
支払時:「前払費用」として全額計上
決算時:当期分の費用のみを「前払費用」から費用に振替処理
翌期首:「前払費用」から費用へ再振替処理

しかし、実務上は次のような流れが多いかと思います。
支払時:当期の費用として全額計上
決算時:翌期分以降の費用を「前払費用」に振替処理
翌期首:「前払費用」から費用へ再振替処理

または、次の方法もよく利用されます。
支払時:当期分の費用と前払費用を計算してそれぞれ計上
決算時:処理なし
翌期首:「前払費用」から費用へ振替処理

決算の手数を減らすために、支払時にまとめて処理をするのが早いと思います。
会計処理には継続性が求められます。本年度と翌年度の計上方法を経理担当者の思いつきで変えるような統一性のない処理は正しいとはいえません。

https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/48712/

私の場合は2番目の方法で対応しました。ただし、当期分の費用がないものについては3番目の方法でした。

まとめ

以上、申告・納付後に翌期に向けて私が実施した内容でした。ここまで完了すれば2期目以降はスムーズにマイクロ法人を運営できるようになれると思います。(1期目に未経験のことは調査等必要になりますが。)

さんしぐのプロフィール

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さんしぐ です。40代でのFIREを2022年1月に達成。FIRE関連の情報等を発信したいと思います。2級FP技能士、IT技術者、INTP。

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